• 紙いっぱいにラクガキを詰め込んで、脳内が爆発した話

    STORY

    ふと無性に落書きしたくなって、紙を一枚取り出してペンを握ったんだ。

    最初は「ちょっとだけ描こう」って軽い気持ちだったのに、気づいたら数時間経ってて、紙の隅から隅までぎっしり変な生き物や意味不明なキャラで埋め尽くされてた……。

    これがその落書き。




    頭の中に浮かんでくる「描きたい!」って衝動を、考える前に全部紙に吐き出していく感じ。消しゴム使わないルールに決めて、間違えても上からごまかして進めていく。どんどん紙が埋まっていくのを見ると、なんか達成感みたいなものが湧いてきて、止まらなくなる。







    こういう落書きって、実は結構大事だと思ってる。

    普段は「上手く描かなきゃ」とか「可愛くしなきゃ」とか考えちゃうけど、こういう「なんでもあり」のラクガキタイムがあると、頭の中のゴミが一気に出てスッキリするんだよね。ストレス発散にもなるし、意外と新しいアイデアが生まれたりもする。

    この一枚のスケッチは、完成を目的とした絵ではない。むしろ、思考が動いた瞬間、イメージが生まれては消えていく途中経過そのものだ。紙の上には、人物、風景、構造物、そして物語の断片が同時に存在している。線は整えられておらず、ラフで、迷いも多い。それでも、この雑多さこそがスケッチの価値だと感じている。

    まず目に入るのは、中央を走る人物の動きだ。大きく踏み出した足、前傾した姿勢、手に持った武器のようなもの。ここには「前に進む力」や「衝動」がそのまま線として刻まれている。人体の正確さよりも、勢いやリズムが優先されている点が印象的だ。スケッチでは、こうした動きの芯を掴むことが何より重要で、細部は後からいくらでも整えられる。

    周囲には複数のキャラクターの顔やバストアップが描かれている。感情の異なる表情、年齢や性格の違いが、最小限の線で描き分けられているのが面白い。目の形、眉の角度、口元のわずかな変化だけで、見る側は自然と物語を想像してしまう。完成原稿では消えてしまうかもしれない、こうした試行錯誤の痕跡が残るのもスケッチならではだ。

    背景には、都市のようなシルエットや、遠景の建造物、煙や雲が配置されている。細かく描き込むのではなく、記号的な線で「そこに世界がある」ことだけを示している。この省略が、想像の余地を生み、画面全体を軽やかにしている。スケッチ段階では、説明しすぎないことも大切だと改めて感じる。

    この一枚を描いていて感じたのは、スケッチは上手く見せるためのものではなく、考えるための道具だということだ。アイデアを外に出し、並べ、比べ、壊す。その過程を許容してくれるのがスケッチブックであり、白い紙だ。線が荒れていても、構図が破綻していても構わない。むしろ、その不完全さの中に次の一手のヒントが隠れている。

    完成作品だけを見せる時代だからこそ、こうしたラフやスケッチを記録として残し、言葉にすることには意味があると思う。描きながら何を考え、どこで迷い、何に惹かれたのか。それを振り返ることで、自分の表現の軸が少しずつ見えてくる。このブログでは、これからも完成に至る前の線や思考も、大切に残していきたい。

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