STORY
滅多なことはない。ただ家にいただけなのだから。
パタパタ飛んでいる。小さき虫。
蝶々だとしたらまぁまぁかわいがっていたかもしれない。
けど違う。蛾と呼ばれる虫型の魔物だ。。
こいつは厄介だ。なぜか?
蛾の鱗粉には人に害を与える。
触るとかゆくなったりするのだ。
そういえばふと思い出した。
だいぶ前に蛾が背中に入って、戦闘をしたときのことを。
どうやって倒すのかというと、棒とか布とかでベシベシやればいい。
そして・・・
無事に退治をしたのだけど、妙に背中がかゆかった。
暑い時期も相まって、汗でやられてしまったのかと思ったのだが・・・
ふと思った。
「これはまさか、蛾の仕業か?」
断末魔のような、最後の悪あがきだ。
蛾の鱗粉が背中についたのかもしれん。
まぁそもそも、蛾というものは、幼虫の時も毒を持ち、成虫になってもやはり毒なのか。
蝶は美しいっていうのに、全く似ても似つかない。
僕は、無駄な殺生は嫌いなのだが、こういった害を成すモノたちは非常に嫌いだ。